デジタルとアナログと不動産

今回、私の学生時代の後輩の吉見さんに、このホームページのリニューアルをお願いしました。
吉見さんは地元秋田でWEB関係の仕事をされています。以前だったら、距離もあるので仕事をお願いできなかったかもしれませんが、コロナ禍からZOOMなどのリモート会議が普及して、パソコンやスマートフォンを使って打合せを行い、見事に立派なホームページを作って頂きました。
コロナで誰もが苦しみ、また不自由を強いられましたが、唯一こうしたリモート会議は、コロナのプラスの遺産だと言えます。
こうしたデジタル化、IT化は社会の隅々まで浸透し始めており、不動産業界もその例に漏れず、「VR(仮想現実)内覧・リモート内覧」「電子契約」「IT重説」など昨今話題になっていますが、先日宅建業界の研修会でのリクルートの講師の方の話によると、意外にこれらの普及率が低いようです。
考えてみれば、お部屋は実際に住むものなので、動画やVRを見たところで実際のところはわからず、結局普通に内覧することになって二度手間になってしまうおそれもあります。
以前、賃貸物件の案内をした際に、図面の段階でお客様が気に入って、ここに決めますと。
あとは確認のつもりだけで内覧したところ、室内に入るなり異臭(古い建物特有のカビ臭さ)が鼻を突いて早々に退散しました。また新築の戸建を内覧した際、価格も安く、間取りも良く駅からも近くて、内覧前には購入の第一候補にされていましたが、現地に行くと、目の前がお墓の段々畑状態(笑)でした。
土地や住宅というものは、リンゴやボールペンなどの大量生産品と違い、一物一価と言って、同じものは何一つありません。
そういう意味では人間と似ているかもしれません。かけがえのない自分という存在と、様々な出会い。
私は、家が放つ温もりを大切にして、お客様に一期一会の出会いと縁をご提供できれば本望だと思いながらこの仕事をしております。
今回も、吉見さんとの出会いが私の世界を拡げてくれました。感謝です。
~吉見君、東京に来たときはまた飲みましょう!~